さと歩きワークショップ/まち歩きワークショップ 参加者募集中+地理・地質と石のお話1

「先行関連事業」の1回目「さと歩きワークショップ《石の里・大谷を探訪する》」、2回目「まち歩きワークショップ《石の街・宇都宮を探訪する》」は、ともに参加者を募集中です。

内容や応募に関する詳細は、下記をご覧ください。
※さと歩きワークショップhttp://ishinomachi2017.jp/%E9%96%A2%E9%80%A3%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/#01
※まち歩きワークショップhttp://ishinomachi2017.jp/%E9%96%A2%E9%80%A3%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/#02

これらのワークショップに関連して、宇都宮の「地理・地質と石」に関するお話を連載で綴ります。

大谷エリア・中心市街地・宇都宮美術館の位置
まず、栃木県の県庁所在地である宇都宮、そのなかのどこに石を産する「大谷エリア」、石を用いた建造物が残る「中心市街地」、そして本展が開催される当館があるのか、三つの位置関係については概略マップをご覧ください。

参考までに、このマップは「交通案内」

http://ishinomachi2017.jp/%E9%96%A2%E9%80%A3%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/#05
として作成したため、実際の「石の里」「石の街」はエリアの外へ広がっています。

本展の先行チラシp.4より (C)Utsunomiya Museum of Art
本展の先行チラシp.4より
(C)Utsunomiya Museum of Art

昭和23年の絵図
次に、少し広域に目を向けてみましょう。今回の展覧会では、大谷石をめぐるさまざまな資料を展示しますが、うち『市政要覧』には「ちょっとした発見」が多く、時代ごとに「石の里」「石の街」がどのように発信されたのか、挿図を含めて興味深く感じられます。この絵図は、終戦後に初めて発行(再開)の「昭和23年版」に掲載されたマップで、「石の産地」と近隣の地理が一目瞭然です。ちなみにこの時代、今日の大谷エリアは宇都宮市ではなく、栃木県河内郡城山村でした。

宇都宮市 編『市勢要覧』(昭和23年版)より 1948年8月, 宇都宮市 宇都宮市立中央図書館蔵 (C)Utsunomiya City
宇都宮市 編『市勢要覧』(昭和23年版)より
1948年8月, 宇都宮市
宇都宮市立中央図書館蔵
(C)Utsunomiya City

最新の地質図
三つ目は、国立研究開発法人産業技術総合研究所による地質図です。これを見ると、4色に細分化(Or=流紋岩溶岩及び貫入岩、Oa=普通角閃石輝石安山岩・デイサイト、Os=凝灰質砂岩・シルト岩、Ot=流紋岩火山礫凝灰岩・凝灰岩及び凝灰角礫岩[凝灰質砂岩及び礫岩を伴う])された「大谷層」がどのように分布しているのか、詳しく知ることができます。薄いピンクの「Or」は、大谷エリアと当館が立地する長岡町に広がっており、両者は「同じ地質」だという気付きもあります。

産業技術総合研究所のサイトでは精緻な「シームレス地質図」

https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#5,38.247,137.000
も見ることができますので、ぜひチェックしてみてください。

国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター 編『5万分の1地質図幅:宇都宮』 2010年, 国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター データ提供:国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター (C)Geological Survey of Japan, AIST
国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター 編『5万分の1地質図幅:宇都宮』
2010年, 国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター
データ提供:国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター
(C)Geological Survey of Japan, AIST